言い訳

駄文ってことは知ってるから許してください

攻めが受けで受けが攻めでやっぱ受けは受け

 

 攻め、受けなんだが……が口癖みたいなところがあるんだけど(嫌すぎる口癖)なんで攻めが受けかというとベクトルの違う理由が二個くらいある。

 一つは、私の好きな受け、世間では攻めにされがち問題。まず私は、綺麗めの美形、腹黒っぽいあるいは黒幕をにおわせてくる、口調が柔らかいというか有り体に言えば女っぽい(オネェ言葉というわけではない)、こういう特徴をざっくり備えたキャラが結構好きなんだけど、この人たち(髪が長いがち)は受け需要がそんなにない。

 私は基本的に、男らしくない男を見たくてボーイズラブを見ているというところがあると思う。「男らしさ」を憎んでいるけど、女は見たくなくて(書かれ方にもやっとしがちだから、あと単純に生身じゃない女にほぼ興味がない)、決して女ではないけれど、現実にはちょっといないような、「男」を感じさせない男が好き。それで、「受け」をやるっていうのはやっぱり男らしさからの逸脱だと感じてしまう。あんまり健全でない欲求と正しくない解釈に基づいた嗜好だけど、確実に私の中にあるものだと思う。まあ、好きに理由を付けるのはそう簡単なことじゃないけど。

 私の屈折の話はおいといて、例外はいくらでもあげられるとはいえ、世間的には男の子っぽい受けのがどちらかと言えば人気のように見える。いや、今あげてる私の好きな感じのよくあるキャラ類型が男の子っぽいキャラの反対にあるのかといえば、そうではないけど、屈託のない、熱血、あるいはツンデレ、それか普通っぽい、気弱なといった感じの主人公の男と、その主人公を助けたり、行方不明になったり、なんか怪しげに振舞ったり、物語のキーパーソン感を漂わせる綺麗な男という組み合わせはよくある。こうなるともう、そいつ×主人公が覇権を獲ってしまうんですわ。どうでもいいけどみんな顔の良い男が好きなくせに以外と公式で美男設定のあるキャラは受けにしないで攻めにするよね。(推しを攻めに置くよりも受けに置く派が多いという雑な前提のもとしゃべっています)そんで、その男は主人公に執着しがち。こうなるともうクレイジーサイコホモとかいうタグをつけられ、攻めの変態化が発生し……

 私は執着の矢印が目に見えてデカいほうが受け!!!サイコでクレイジーなのがかわいいだろ!!!そんなにサイコじゃない場合も多数!!!あとホモとか言うな。大体攻めはかっこいいほうがいいだろ。変態でかっこよくない攻めの何が嬉しいんだ。

 そういうわけで、あるキャラクター造形の類型にはまる作品において、世間の攻めは私の受けということがままある。

 一応断っておくが、別にこういうキャラしか受けにならないというわけでは全くない。あと挙げた特徴に当てはまるキャラでも、なんかハンサムな感じだと攻めになる。あとスパダリ。甲斐性のある男には攻めをやってほしいし、甲斐性のある受けはなんか嫌。受けはなにかしらろくでもなさがあってほしい。それと糸目はシンプルに好みじゃない……眼鏡も……

 で、もう一つの攻めが受けの理由だけど、攻めって属性と受けって属性だったら攻め属性を持ってるほうが受けじゃない?一番受けなのはリバだけど。女装男子は攻めっていうようなもんよ。(女装と「受け」を括るな)ちなみに私は女装した男に恥じらいがあれば攻めだし、なければ受け。

 受けに受けをやらせるって重複バフじゃん。ハニートーストにメープルシロップかけてるじゃん。メープルパンケーキにベーコン乗せるのは普通にうまいよ。食ったことないけど。

 それはそれとしって関係性の解釈があっていれば受け攻めが解釈違いでも楽しめることは多い。ウキウキで攻めやってるのもかわいいなあ……かわいいから受けなんだが……

 受けにはだいぶこだわりのある私だが、攻めはダサい感じの変態でなれば割とどんなキャラでも構わない。なんだかんだいっても受けを”愛でる”タイプのフジョシではある。攻めブチアゲ党員の書くものが大好きだけど私自身は攻めブチアゲ党ではなく雑に扱われる受けが可愛い党なのだ。

 攻めとか受けとかくだらないとは思いつつも、そのくだらないことにこだわるのが楽しいわけで、難儀だなぁ。

 

 こんな下品な自分語りじゃなくてもっと、空とか雨の音とか秋の花とか気鬱の話をしたいよ。あと反語の接続表現「けど」しか知らんのか。